今日はダイニングとリビングのぐちゃぁ~っとしたところを片付けた。
最近ちょこちょこ模様替えやら片付けやらを思いつきでするのだけど、そのたびにごみ袋1袋分はごみが出る。
気が付かないうちに、不要になっていったものがたまっていくんだな~とそのたびに思うのだけれど、今日もまた1袋分処分するものが出てきた。
夫と出会ってまだ2年のころに初めて一緒にいったバーのコースターが出てきて、あっさり捨てた。
夫と別れること自体はもう、悲しくは思わないようになった。
時間というのはありがたい。
さて、私の子供たち。
忘れもしない年末のある日に、夫が浮気を告白し、年が明けてまもなく、あまりにも毎日泣いている夫に腹が立った私は、そんなに泣くなら子供たちに早く言え!と怒鳴りつけた。
泣いてる意味がわからなかったし、事情を知らない子供たちに、父親がどうして泣いているかを聞かれて答えられない、という負担が増えるのは、正直当時の精神状態では無理だった。
でも夫には、言っておいたのだ。
「子供たちが、許すわけない。私が苦労してあなたを支えてきたことを、あの子たちはよく知ってるから。
もう二度と会えなくなるよ。」
夫はそれでも、私と、私と子供たちと、別れることを選んだ。
そして子供たちに、
「父ちゃん浮気してた。母ちゃんと・・・・別れる」
と泣きながら告白したのだ。
中学1年生だった娘が、泣きながら直後に発した言葉は、はっきり言って予想外だった。
「もう、会えないの?」
娘の夫への愛は、私が想像してたよりずっと深かった。
19歳の息子は、すぐに私の隣にきて、力強く肩を抱いて、こう言った。
「つらかったな。大丈夫。大丈夫やから。
これからのことは、一緒にゆっくり考えていこうな。
妹のことだけ、全力で2人で守ろうな。」
息子の私への思いやりは、想像よりずっと深かった。
私はこの日のことを一生忘れないと思う。
子供たちが、かわいそうでかわいそうで、しかたがなかった。
でも、子供たちがとっさに、自分のことよりも私や夫のことを思いやったことに、ものすごく心を打たれた。
子供たちがいてくれてよかった。
これ以上この子たちに、悲しい思いはさせたくない。そう思った。
でも夫は結局、それから家を出るまでの2か月で子供たちを、とくに娘を、さらに傷つけてしまったのだった。