ほぼ日5年手帳をつけている。
毎日欠かさず、ということでもないけれど、何日か空いても、振り返って埋めていくことにしている。
さすがに1週間書き忘れたときには、1週間も前のこと覚えてないので、「この日はなにしてたっけ?これ書いてるのは〇日なので、思い出せない。」と正直に書く。
基本的に、当日書くことはもしかしたら少なくて、大体は朝、コーヒーを2杯分淹れて、朝ごはんを食べた後、2杯目のコーヒーをおともに、前の日のことを書く。
ほぼ日5年手帳を購入したのは、昨年の11月ごろだったろうか。
昨年は、何度か、この手帳を買おうか買うまいか、迷ったタイミングがあった。
なんせけっこういいお値段がする。
そして私はズボラだ。
いいお値段のするこの手帳を、むだなものにしないでいられるかどうか自信がなかったのだ。
でもその11月のある日、友達と一緒に立ち寄って、目的もなくいろんなものを見ていたお店の中でまたこの手帳に出合った私は、もうこれを逃したら、二度と買えないような気がした。
そして、これからの5年は、私の人生にとってとても重要な年月になるはずだ、と、思い切ってレジへ持っていったのだった。
まさか、ここまで思いっきり人生の転機を迎えることになるとは思ってもいなかったけれど。
5年手帳や10年手帳はほかにももっとお手頃価格のものがあるけれど、ほぼ日のものにして本当に良かったと思うことがいろいろとある。
まずは箱からちょっとしびれた。
あたりを見渡して、誰もいないと思っても、
じぶんだけはいてくれるものだ。
たったひとりのじぶんに、なにを聴いてもらおうか。
しびれた。この手帳は私の大事な相棒になると思った。
なんせ、この箱を開けたときの私は、夫の浮気宣言の直後で弱り切っていた。
そして、いろんな人に助けてもらってはいるけれど、自分の一番の味方は自分でなければならないことを、知っていた。
2020年を待たず、2019年の年末から、余白のページに綴り始めた。
泣きながら書いたり、書きながら泣いたりした。
たったひとりの自分に、聴いてもらうように。
毎日一言ずつ、言葉が載っているのもいい。
たまにがつーん!と響いたりする。
外側の革の手触りも、紙の感触も、とっても好きで、開くたびになんだか落ち着いた、静かな気持ちになるのだ。
夫が出て行って1か月をすぎ、今は、泣きながら書くことはなくなった。
読み返して、泣くことは、まだたま~~~に、ある。
この手帳を買った私は、なかなかグッジョブだった。
1年後、2年後、私はどんな変化をとげられているのか。
ほかの誰でもなく、自分でちゃんと決めているか。
自分でちゃんと、幸せになれているか。
どんな自分で、1年前、2年前の自分を、眺めることになるのだろう。
そんな未来を楽しみにしながら、今の気持ちと向き合う。
これからも大切にしたい、自分との時間だ。